【トリカブトの花言葉】強力な毒を持つ?花言葉の由来は?
2024/1/4
トリカブトは秋の山野草の中でも特に目を引く美しい花を持つ一方で、クゼリ・ドクウツギと並ぶ日本三大毒草のひとつである猛毒をもつ草花です。
強力な毒を持つトリカブトには、どのような花言葉がつけられているのでしょうか。今回はトリカブトの花言葉についてご紹介します。
トリカブトの花言葉とは?
Photo by yotsuさん@GreenSnap
トリカブトの花言葉は、「厭世的」「騎士道」「栄光」「復讐」です。
「厭世的」という花言葉は、トリカブトの花が修道士の頭巾に似ていることから、「Monkshood(修道士の頭巾)」という英名がつけられたことに由来しています。
「騎士道」「栄光」という花言葉は、トリカブトの花が騎士の兜に似ていることに由来しているとされています。
トリカブトには怖い花言葉がある?
トリカブトは、「復讐」という花言葉も持っています。これは、トリカブトが猛毒を持つことに由来しています。西洋では、トリカブトは地獄の番犬であるケルベロスのよだれから生まれたとされ、魔界の女王であるヘカテの象徴のため、庭に植えてはいけないという言い伝えがあるそうです。
トリカブトはどんな花?
トリカブトは、キンポウゲ科トリカブト属の毒草です。中国北東部やヨーロッパ、日本を含めた北半球の多くの地域を原産地とし、日本には約30種ほど自生しています。「トリカブト」という和名は、雅楽奏者の鳥兜に似ていることから名付けられたそうです。
根に猛毒を持ちますが、とても美しい花を咲かせるため園芸種としても人気があり、古くから花道や茶道などで生花として用いられてきました。
トリカブトの毒とは?
トリカブトの毒には、アコニチンやメスアコニチンなどのアルカロイドが主成分として含まれています。この毒は、フグのテトロドトキシンに次ぐ猛毒であり、トリカブトは植物界で最も有毒な植物とされています。
弥生時代にはすでに毒矢として使用されていたとされ、歴史上では権力者の毒殺に用いられたともされていますが、「毒をもって毒を制する」という言葉がある通り、中国では部位によって生薬としても使用されてきました。
ただし、いまだに解毒剤のない植物のため、誤って口にしないように十分に気をつけてください。
トリカブトの花言葉を楽しもう!
吸い込まれそうな美しい花を咲かせるトリカブトですが、とても強力な毒を持つ花です。まだ花の咲かない葉の時点では、ヨモギの葉に似ていることから、誤って誤食する事故も起こっています。花言葉を楽しみつつ、取り扱いには十分に注意してくださいね。