シンビジウムはほったらかしでも大丈夫?花が終わったら株分けする?
2024/1/10
洋蘭の中でも寒さに強く、とても丈夫な性質を持つシンビジウム。12月頃に開花株が出回り、3月頃まで花を楽しむことができます。しかし、その花が咲き終わったあとの手入れや処理方法がわからないという方は多いのではないでしょうか。
今回は、シンビジウムが咲き終わったあとの処理方法やお手入れと合わせて、何年も放置してしまった場合の場合のお手入れや、植え替え・株分け方法について解説します。
シンビジウムはほったらかしでも大丈夫?
Photo by 豊明花き株式会社さん@GreenSnap
シンビジウムは花が咲き終わったあとに、ほったらかしていても育つほど丈夫な性質を持っています。しかし、ただ単にほったらかしにしていると、翌年には花が咲かないこともあります。
来年もきれいな花を咲かせるためにも、花が咲き終わったあとに適切にお手入れをするようにしましょう。
シンビジウムの花が咲き終わったらどうする?
①花茎を根元から切り落とす
シンビジウムは一つの株から複数の花を咲かせます。すべて同時には咲かないため、咲き終わった花は都度摘み取りましょう。
すべての花が終わったら、花茎のつけ根を切り落とします。この作業は花が終わったらすぐに行いましょう。
②新芽を一つだけ残して、ほかの芽は摘み取る
シンビジウムは、花が咲き終わったあとの春先に、株元から新芽を伸ばします。この新芽が秋までに大きく育つかどうかが、再び花を咲かせるかどうかの鍵を握ります。
同時に何本も新芽が出てしまうと、それぞれの枝に栄養が分散して株が十分に太りません。新芽を全部生長させてしまうと、葉ばかりしげって花が咲かないということが起こってしまうのです。
ひとつの芽にしっかり十分を与えて花が咲くバルブ(葉の根元)に太らせるためには、新芽が出た時点で、芽かきを行う必要があります。
新しいバルブから一番最初に出た新芽だけを残してあとは、取り除きましょう。この芽かき作業の目安となる時期は、6〜7月頃です。
シンビジウムの花後は、植え替え時期でもある
シンビジウムは生育旺盛な花ですので、2年に1度ほどの頻度でひと回り大きな植木鉢に植え替えましょう。
ちょうど花が終わった頃が、シンビジウムの植え替え時期にあたります。
植え替えの際には、洋蘭用のバーグを用います。植え替え後は日陰で管理し、徐々に新しい環境に慣らすように最初は日陰に置き、徐々に水やりをするなどの養生期間を設けます。
シンビジウムの植え替えと同時に株分けもしよう
シンビジウムが大きく育っていたら、花後の植え替えと同時に株分けしてやりましょう。
古いけれどしっかりと太っているバルブ、今年花を咲かせたバルブ、新しい新芽をワンセットにするのが理想です。
清潔なナイフなどを使ってカットしましょう。植え替えよりも少し長めに養生期間を設け、徐々に新しい環境に慣らすようにしましょう。
シンビジウムの花が終わったらほったらかしにしないこと!
花が咲き終わった後も丈夫で手入れが簡単なシンビジウム。しかし、ただほったらかしにすると翌年の花が咲かなくなる可能性が出てきます。花が咲き終わった後のお手入れも難しくないので、せっかくの美しいお花を毎年楽しんでくださいね。