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バラの病気一覧|葉っぱが落ちる病気は?症状と原因、復活方法を紹介

2024/11/26

美しさの象徴にもなるほど人気のあるバラですが、育てていくうえでは病気に用心しなければなりません。バラを育てていて異変を感じたら、落ち着いて症状から病名を特定し、正しい方法で早めに対処することが大切です。

この記事では、バラの病気一覧とそれぞれの病気の特徴や対処方法を詳しくご紹介します。

バラの主な病は?症状と時期から特定しよう

バラ 病気 黒星病

Photo by キキさん@GreenSnap

病名 発生時期 症状
うどんこ病 4月〜7月、9月〜11月 白い粉をまぶしたようなカビが発生
黒星病 4月〜11月 葉に黒褐色の斑点が現れ、落葉
根頭がん腫病 年間通じて 根や株元にコブ状の腫瘍ができる
さび病 5月〜11月 葉や枝に橙色〜黄色のイボ状の斑点
枝枯れ病 年間通じて 枝に紫褐色の斑点が現れ、枝が枯れる
灰色かび病 4月〜6月、10月〜11月 花弁に灰色のカビが生じ、蕾や花が腐る
べと病 4月〜6月、8月〜11月 葉に紫褐色の斑点が現れ、落葉

ここからはそれぞれの病気について、詳しい症状や対策方法をご紹介します。

バラの病気① うどんこ病

症状・特徴

うどんこ病はバラの若葉や花首に白い粉をまぶしたようなカビが発生する病気です。進行すると葉が変色し、ひどい場合は落葉に至ります。とくに新芽や蕾に影響が出やすく、バラの美しさを損なう原因となります。

発生時期と原因

うどんこ病は春から初夏(4月〜7月)、秋(9月〜11月)にかけて発生しやすくなります。昼夜の温度差が大きい時期や湿度が高い環境が原因で、空気感染するため、発生率は比較的高いです。

対処方法

感染拡大を防ぐためには、初期段階での薬剤散布が効果的です。感染した葉は速やかに取り除き、以下の薬剤を使用します。

  • サルバトーレME(3000倍液)
  • ダコニール1000(1000倍液)
  • ベニカ✕ネクストスプレー
  • ベンレート水和剤(2000倍液)

バラの病気② 黒星病

症状・特徴

黒星病はバラの葉に黒褐色の斑点が現れ、進行すると葉が黄色く変色して落葉していく病気です。とくに湿度が高い環境では、病気が茎にも伝わりやすく、バラの生育を大きく妨げる可能性があります。

発生時期と原因

黒星病は4月〜11月の雨が多い時期に発生しやすく、地表に存在する病原菌が雨水や水やりの跳ね返りで葉に感染します。発生率は高く、とくに湿度が高い環境を好みます。

対処方法

黒星病の予防と対策には、以下の薬剤が有効です。また、マルチングを施して水の跳ね返りを防ぐことも大切です。

  • サルバトーレME(3000倍液)
  • ダコニール1000(1000倍液)
  • ベニカ✕ネクストスプレー
  • ベンレート水和剤(2000倍液)

バラの病気③ 根頭がん腫病

症状・特徴

根頭がん腫病は、バラの根や株元にコブ状の腫瘍ができる病気です。進行すると栄養の吸収が妨げられ、バラの生育が遅れることがあります。とはいえ、早期発見と適切な処置をすることで高い確率で回復が見込めます。

発生時期と原因

根頭がん腫病は年間を通じて発生する可能性があります。根の傷口から病原菌が侵入することが主な原因で、発生率は比較的低めです。

対処方法

コブをナイフで取り除き、以下の薬剤で消毒することが推奨されます。

  • バクテローズ
  • マイシンS

バラの病気④ さび病

症状・特徴

さび病は、バラの葉や枝に橙色から黄色のイボ状の斑点が現れる病気です。重症化すると落葉し、バラの美観だけでなく生育にも影響を及ぼします。

発生時期と原因

さび病は5月から11月にかけて発生しやすく、高湿度が原因で発生します。この病気の発生率は中程度です。

対処方法

被害を受けた部分は速やかに取り除き、以下の薬剤で予防と治療を行いましょう。

  • ダコニール1000(1000倍液)
  • ベニカ✕ネクストスプレー

バラの病気⑤ 枝枯れ病

症状・特徴

枝枯れ病は、バラの枝に紫褐色の斑点が現れ、次第に枝全体が枯れていく病気です。とくに剪定後の傷口から感染しやすく、バラの生育に深刻な影響を及ぼすことがあります。

発生時期と原因

枝枯れ病は年間を通じて発生する可能性がありますが、とくに剪定後や傷口からの感染が多いです。発生率は低めです。

対処方法

感染した枝は早期に除去し、以下の薬剤で予防と治療を行います。

  • ボルドー液
  • ダコニール1000(1000倍液)

バラの病気⑥ 灰色かび病

症状・特徴

灰色かび病は、とくに花弁に灰色のカビが生じ、進行すると蕾や花が腐ってしまう病気です。湿度が高い環境下で発生しやすく、バラの美しさを損ねます。

発生時期と原因

灰色かび病は、春から初夏(4月〜6月)、秋(10月〜11月)にかけての低温多湿の時期に発生しやすくなります。この病気の発生率は中程度です。

対処方法

発生した場合は、感染した部分を取り除き、以下の薬剤で治療を行います。

  • ベンレート水和剤(2000倍液)
  • ダコニール1000(1000倍液)

バラの病気⑦ べと病

症状・特徴

べと病は、バラの葉に紫褐色の斑点が現れ、進行すると葉が落葉します。とくに若葉に発生しやすく、バラの生育を妨げる病気です。

発生時期と原因

べと病は4月〜6月、8月〜11月の湿度が高く、昼夜の温度差が激しい時期に発生しやすくなります。この病気の発生率は中程度です。

対処方法

発生した場合は、感染した葉を速やかに取り除き、以下の薬剤で治療を行います。

  • ダコニール1000(1000倍液)
  • ベニカ✕ネクストスプレー

バラの葉っぱが落ちる病気はなに?

バラ

Photo by はげカッパさん@GreenSnap

バラは落葉樹のため、冬には葉を落として休眠するのが自然ですが、そのほかの季節に葉っぱが落ちてきたら病気の可能性が高いです。

バラの葉っぱが落ちる病気として、まず黒星病やベト病を疑いましょう。また、うどんこ病やさび病でも重症化すると落葉がみられるようです。

いづれの病気も落葉する頃にはある程度、症状が進行しまっている状態です。初期症状として、葉っぱに斑点やカビが現れるので、日頃からよく観察して落葉してしまう前に対処できるよう心がけましょう。

バラの葉のふちが茶色くなるのは病気?

バラの葉のふちが茶色くなっているだけであれば、病気ではなく水不足や葉焼け、肥料過多によるものの可能性が高いでしょう。

水やり頻度や置き場所などを改めて確認して、少し様子を見てみるとよいです。

バラの病気は早期治療が復活のカギ!

バラの病気は避けては通れない道なので、病気にかかってしまったからと言って諦めるのではなく、早めに病名を特定して、早めに有効な薬剤を散布して対策するのが大切です。

早めに対処できれば復活できるので、根気強くバラの病気と付き合っていきましょう。