写真でみる柿の種類図鑑|甘柿と渋柿の見分け方も合わせて紹介
2024/9/18
秋の果物といえば、柿ですよね。パリっとした食感のものやトロりとした口当たりのものまで、さまざまな種類の柿があります。
今回は、柿の種類について詳しくご紹介します。甘くてとろけるような柿や定番の品種まで紹介するので、ぜひお気に入りの柿を見つけてみてくださいね。
柿はどんな果実?
Photo by みかんさん@GreenSnap
柿は、中国が原産のカキノキ科カキノキ属に属する果樹で、日本でも古くから栽培されています。柿は栄養価がとても高く、ビタミンCやβカロテン、カリウムを多く含むため、風邪予防にも効果があるといわれています。
柿にはどんな種類がある?
柿は、1000種類ほどあるといわれています。その内、甘柿と渋柿に分けられ、さらに完全甘柿と不完全甘柿、完全渋柿と不完全渋柿の4つに分けることができます。
完全甘柿は、種が有無に関わらず渋みがありません。一方で不完全甘柿は、種の有無・多少により成熟時に渋が残ることがあるため、渋抜きをしてから出荷します。
不完全渋柿は種の周辺だけ渋みが抜ける渋柿で、完全渋柿は種が入っていても渋いままの柿です。
甘柿と渋柿の見分け方はある?
甘柿と渋柿を外見のみで正確に見分けることはとても難しいです。ただし、甘柿は平たい四角を、渋柿は縦長で下部が少し尖った形をしている品種が多いです。
また、柿の渋みはタンニンが水溶性で口の中で溶けるかどうかで決まります。そこで、柿をカットして断面して黒い斑点があるものは、タンニンが凝固して水に解けなくなっているため、甘柿の可能性が高いです。
一方で、斑点がないものはタンニンが溶けている状態なので食べると渋く感じます。
甘柿の種類一覧
富有(ふゆう)
Photo by 電婆さん@GreenSnap
富有は、現在最も多く栽培されている完全甘柿。江戸時代末期に岐阜県で生まれた柿で、やや丸みのある四角形をしており、実はやわらかくて甘味が強いのが特徴です。収穫時期は、10月〜12月で、収穫後そのまま出荷されるものと、冷蔵で貯蔵されるものに分かれ、12月〜2月に出荷されます。
西村早生(にしむらわせ)
Photo by 週末だけ野良人ISOさん@GreenSnap
西村早生は、1番早く出荷される不完全甘柿です。現在は、甘渋判定機で渋が残っていないかチェックしてから出荷するため、渋い柿に当たることはありません。果肉はやや硬くパリパリとした食感で、程よい甘さがあり、ゴマと呼ばれる茶色の斑点がみられます。このゴマが出ている時が食べ頃のサインだといわれていますよ。
次郎
Photo by 週末だけ野良人ISOさん@GreenSnap
次郎は、コリコリとした食感と上品な甘さの完全甘柿です。富有と比べると、果汁が少なく硬めで歯ごたえがあるのが特徴。上からみると四角い形をしており、糖度は約17度と上品な甘さがあるため、サラダや白和えなどの料理に使うのもおすすめですよ。
禅寺丸(ぜんじまる)
Photo by 週末だけ野良人ISOさん@GreenSnap
禅寺丸は、日本最古の不完全甘柿です。熟したときに実に茶色いゴマがたくさん入った状態になるととても甘くなります。丸いやや小ぶりの実をしており、果肉はやや硬めで、サクッとしっかりとした歯触りが特徴です。
渋柿の種類一覧
身不知柿(みしらずがき)
Photo by フーンさん@GreenSnap
身不知柿は、福島県会津美里町周辺で古くから栽培されてきた不完全渋柿です。焼酎や炭酸ガスによって脱渋処理してから出荷されます。丸みのある形をしており、甘くてなめらかな食感が特徴です。
西条柿(さいじょうがき)
Photo by みかんさん@GreenSnap
西条柿は、とろける甘い食感の完全渋柿です。中国地方で栽培されており、縦長の実には、4つの溝がある珍しい形をしています。をしています。ドライアイスを使った脱渋処理して出荷されており、日持ちがあまりしないため、早めに食べるのがおすすめです。
愛宕(あたご)
Photo by ナナちゃんさん@GreenSnap
愛宕は、愛媛県が原産地の干し柿によく使われる完全渋柿です。縦長の少し先が尖った形をしており、脱渋されたものはほんのりとした甘みがあり、サクサクとした食感が特徴です。晩生種の柿で、11月中旬から12月中旬の最も遅い時期に収穫されますよ。
お気に入りの柿の種類を見つけよう!
柿は、たくさんの種類があり、食感や味わいなどもさまざまです。柿は栄養価も高く、干し柿やサラダ、白和えなどにしてもおいしいので、ぜひお気に入りの柿を見つけてみてくださいね。